ゆっくり子育て

引越しの副産物(良い事)として、“眠っていたモノ”の掘り起こしがあります。何年も聴く事のなかったCD、何年も読む事のなかった本と再会できることです。

  • 5歳までのゆっくり子育て

通勤時間を利用して、この本を読み直しています。これで3度目になると思います。

5歳までのゆっくり子育て―「意欲」と「思いやり」のはぐくみ方 (PHP文庫)

5歳までのゆっくり子育て―「意欲」と「思いやり」のはぐくみ方 (PHP文庫)

上の子が2歳ごろ、子育てにかなり試行錯誤していた時期に、ある商店街の小さな書店*1で購入したのを覚えています。
著者の方は男性で、お孫さん(男の子)が0歳から5歳まで成長していく過程を、具体的なエピソード、感想、考察を交えて語っています。親近感の持てる非常に読みやすい文体が気に入っています。いろんな著者の育児本を何冊も読んできましたが、

  1. そうそう。そんな振る舞いして困るよなぁ、子供って (共感)
  2. あ、同じ育児方針だ。私もそういう育て方をしてるよ。間違ってなかったんだ (安堵、安心)
  3. 言いたいことはよく分かるけど、そうマニュアルどおりに上手くはいかんぞ (実践に対する非同意、反発)
  4. え?全く逆の育て方をしてるぞ、、 気をつけなきゃ (焦りや気付き)

など、いろんな感想を持つものです。
で、今回読み直しのはずなのに、上でいう何番の感想が多かったかというと、
なんと、4番でした..orz
頭で分かっている、知っている、過去には実践していた時期がある、、にも係わらず、育児本を読まなくなった最近はすっかり実践していないことが多かったです。
一番反省したいのが、例えば“脅し”。

  • お父さんの言うことを聞かなかったら、このあと、○○しないよ(させないよ)

といった類の交換条件・駆け引きのこと。私の主張が強すぎる場合は、はっきりいって“脅し”になります。
成長につれて子供は、状況把握力、理解力、対処力がどんどん付いてきます。ある特定のシーンでは、大人と同等の会話さえ成立します。なので、無意識のうちに子供と駆け引きをやってしまいがちです。
しかし本では、この手の脅しによる躾はダメだと説いています。○○をしたい為に、たしかに親の言うことはきくかもしれません。しかし、子供自身が納得していなかったり、満足感が得られていないわけですから、『その場だけ良い子ちゃん』になるだけのことで、長い目で見ると良い躾、教育とは言えません。
私でも妻でもない、“第3者”である本から教えてもらうことは多いものだと改めて思いました。この気付きを機に、いま一度父親像を客観的に見直すことにします。

*1:飲み会までの待ち時間に立ち寄った