ポメラに行き着くまで

ポメラを購入した。キングジムがデジタルメモと呼ぶ製品だ。

DM20Y(由良拓也モデル)という機種にしたのは、Gnetアキバで新品が10,500円とコストパフォーマンスが高い*1のと、折りたたみ式で白いキーボード、そして革カバー付きなのが良さげに思ったため。レーシングカーについて特に興味があるわけではないし、由良氏のことはポメラをきっかけに知ったくらい。
私はここ数年、iPhoneを気に入って使っている。フリック入力にもすっかり慣れ、少々の長文なんかも書いてしまう。とはいえ、入力の早さはキーボードにはかなわない。
テキスト入力マシンの物欲に火がついたのは、3月のイタリア出張がきっかけ。私の日本の職場と違って、あちらのビジネスミーティングではノートPC持ち込みが基本だった。パワーポイントの発表者が持ち込むのは当然として、それ以外の人もノートPCでフツーに議事メモを取っていた。その雰囲気をみて、私も持参したノートPCで議事メモを取ることにしたが、なんと途中でバッテリ不足に陥った。バッテリ残量が気になって議事メモに集中できなくなった。そして最後は本当にバッテリ切れとなりメモ取りは中止する羽目に。代わりにトラベラーズノートでの手書きメモに切り替えたわけだが。
帰りの飛行機で出張報告書の構想を練っていたとき、ふと思い出したのが「ポメラ」のことだった。ビジネス会議でのメモ取りはただのテキストで十分。こうして機内にいてサッと取り出しメモるのもテキストで十分。省電力で、キーボード付きで、そこそこの画面サイズで、推敲しながらアイデアを書き出せる機器といえば、ポメラがあるじゃないかと。
日本でスマホがこんなにも普及する前、私は国内や海外からいろんなPDAスマホを買っていた。中でも、Jornada680、シグマリオン2、Linuxザウルス、シグマリオン3などキーボード付きマシンがお気に入りだった。いまやブラウザ、動画、音楽、各種アプリはiPhoneiPad2で日々楽しんでいるが、キーボードでガシガシ入力するという要素は欠けている。それを補うのがポメラだろう、とローマから関西空港に戻る1万キロの旅の途中で考えていた。
次回海外出張に行くなら、このDM20Yをぜひ持参したい。そして外国人に囲まれるなかで、日本製のデジタルメモ「ポメラ」でカタカタと何か入力しているかもしれない。

pomera DM20Yページ

キングジム デジタルメモ ポメラ DM20Y 由良拓也モデル 黒

キングジム デジタルメモ ポメラ DM20Y 由良拓也モデル 黒

*1:メーカー希望小売価格は41,790円