スペカv18dへアップ

ターミナルでスペカv18dを確認

ザウルスのスペシャカーネルですが、無事バージョンアップすることができました(v18a→v18d)。special kernel作者のtetsuさんよりコメントをいただいたとおり、zImage.binの.binを残していたことが原因でした。
ザウルスはSL-C750SL-C1000と2台使ってきて、スペカ導入はそれぞれ1回ずつしました。つまり滅多にする作業ではないので、やり方を忘れてしまいます(笑) ということで、今回覚え書きしておきます。

スペシャカーネルって?

カーネルとは、メモリやHDDといったデバイス類の制御やプロセスの管理といったOSの基本的な機能を実装したソフトウェアのことです。
個人がカスタマイズした独自カーネルの中でももっとも定評があるのが、山田哲靖氏が公開している

です。

ザウルス標準搭載のカーネルと比較して、スペシャカーネルは、

  1. カーネルソースコードの最適化が図られ、高速化が実現する
  2. オーバークロックが可能になる

といった大きく2つの特徴があります。

カーネルの入れ替え

機種によってダウンロードするファイル名や作業が若干異なります。以下はSL-C1000の場合です。

  • (0)前提として、ザウルスのデータやNANDのバックアップ(→コチラ)をしておく。
  • (1)メモリカード(SDまたはCF)を準備する。

私はパソコンを使って、CFカードをFATでフォーマットしました。カードの空きは16MB以上必要のようです。

「updater.sh.c1000」をダウンロードし、ファイル名を「updater.sh」に変更します。(1)のメモリカードにコピーします*1

SL-C1000 special kernel (v18d) 」をクリックして、「zImage-v18d-C1000.bin」というファイルをダウンロードします。そしてファイル名を「zImage」に変更します(つまり“-v18d-C1000.bin”を削除します*2)。(1)のメモリカードにコピーします。

  • (4)SL-C1000にACアダプタを接続し、電源をオフする
  • (5)SL-C1000に(1)のメモリカードを挿入する
  • (6)次の操作を行う
    • ザウルス本体裏面の電池交換スイッチを「解除(交換時)」に切り替えて、電池ぶたを取り外します
    • 30秒待機したあと、リセットスイッチをペンで押します。
    • 電池ぶたを取り付けて、電池交換スイッチを「ロック(使用時)」に戻します。
  • (7)オレンジ色の充電ランプが点灯している状態で、「OK」ボタン+「電源」キーを押す
  • (8)メンテナンスメニューが表示されるので、「4.アップデート」を選択する
  • (9)挿入したメモリカードを選択し、「はい(Y)」を選択する
  • (10)「Successfully completed. Please reset」と表示されたらカーネルの書き換えは成功。


リセットするために、再度(6)の操作を行う。

  • (11)ここで、「電源」キーのみ押す(普通の電源On)

カーネル書き換えの確認

私はターミナル端末として、タコのアイコンでおなじみの「qpe-embeddedkonsole-jaワイド版」をインストールしています。

  • このターミナル端末を起動し、
  • uname -a」と入力し、実行する

カーネルの日付が表示されます。所望のスペシャカーネルのリリース日と同じであれば、書き換えの成功を確認できたことになります。今回のspecial kernel v18dは2006/4/8です。
【参考】過去のエントリ「SL-C1000、構築スタート」(2005/7/16)

*1:コピーは、メモリカードのルートディレクトリに。ルートにある他のファイルはすべて削除しておく。

*2:昨日私は“-v18d-C1000”のみ消し、“.bin”の部分は消し忘れていました。このせいで、カーネルの書き換えに失敗しました